【天文イベント】多くの流れ星が見られる「ペルセウス座流星群」が見ごろに!
夜空を見ていると、偶然見ることができる「流れ星」この流れ星が普段より多く見られる期間があります。それが今月8月12日に見ごろとなる「ペルセウス座流星群」です。
「流れ星」のことを「流星(りゅうせい)」と呼びますが、その「流星」が、ある1点から流れるように見えるのを「流星群(りゅうせいぐん)」といいます。
この「流星群」のひとつが「ペルセウス座流星群」です。星空の綺麗な所では、1時間あたり約40個程度の「流星」が見られることもあります。
この「流星群」ですが、徐々に「流星」の数が多くなり、今年のピークは8月12日の日本時間で22時頃だと予想されています。8月12日の22時の星空のどのあたりから「ペルセウス座流星群」の「流星」が流れてくるのでしょうか?
まずは北を向いてください。真北から皆さんの腕を伸ばした先につくった「こぶし3つ分」右(東)側に行ったところから、上に「こぶし2ぶん」のところに、「ペルセウス座流星群」の「流星」が流れてくる中心「輻射点(ふくしゃてん)」があります。
すぐ近くには、北極星を探すのに登場してくる「カシオペア座」も見えています。「カシオペア座」からたどって、「ペルセウス座流星群」の「輻射点」の位置を見つけることもできます。
注意して頂きたいのは北極星などとは違って「輻射点」には目印になるような星があるわけではありません。だいたいこの辺りだと思って頂ければOKです。
「流星」は、「宇宙塵(うちゅうじん)」と呼ばれる宇宙空間にある小さなかけら(ダスト)が地球に落ちてきているのを見ています。その小さなかけらを落とした落とし主は、先月「NEOWISE彗星」でも話題になりました「彗星」だと言われています。
「ペルセウス座流星群」の元を落とした彗星は「スイフト・タットル彗星」だと言われています。この彗星が地球に近づいたのが、最近だと1992年で、その前後の1991年から1994年にかけては「ペルセウス座流星群」の「流星」の数が多かったと言われています。
次回「スイフト・タットル彗星」が地球に近づくのは2126年の8月とのことなので、この年の「ペルセウス座流星群」はとても多くの「流星」が見られるかも知れませんね。
8月12日の22時では、「ペルセウス座流星群」の「輻射点」が低いので、もっと空高くに上がる、夜遅くに見る方が本来は「流星」が見やすいのですが、今年は夜遅くに東の空に「月」が出てきてしまいます。
月明りはとても明るいので、暗い「流星」などが見えなくなってしまいます。今年は月が上がるまでの間か、月を自分の視界に入れないように工夫して「ペルセウス座流星群」を楽しんでみてください。
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